米国のオバマ大統領は、5月27日、広島訪問に先立ち、山口県岩国基地で、
米軍兵士と自衛隊員を前に、スピーチを行いました。
「自衛隊と力を合わせ、平和を守り、域内のパートナーと連携し、人道支援および災害救援を行っています。」
「皆さんの奉仕によって、人間の尊厳と自由に対する日米が共有する決意は、
この地域および全世界で、存続していき、この地域は繁栄していくでしょう。
そして、我々はどこに行っても、希望を広め続けていくでしょう。私は皆さんを誇りに思います。」
 日米の国旗の前で両国の隊員が一緒になってスピーチに耳を傾ける姿が大変印象的です。
 ぜひスピーチ全文をご覧下さい。

出典:米国大使館HP
*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
 
みなさん、こんにちは!ここに来ることができ、とてもうれしく思います。
今回の日本訪問で、我々は、日米両国の素晴らしい同盟関係を再確認しています。
ですので、皆さんに感謝を伝えたく、ここに立ち寄りたいと思っていました。
兵士の皆さん、家族の皆さん、ありがとうございます。
皆さんは、日米同盟の中核を担っています。感謝いたします。

 「ウォーターボーイ」ことブシェー大佐、ガルザ最上級曹長、ありがとうございます。
大勢の人たちがいますね。下士官、上級下士官、将校、一般兵士、国防省の文民職員。
家族の皆さん、声を聞かせてください!

 黄川田外務大臣政務官、福田市長、国会議員の方々、園田海将補、自衛隊員の皆さん、
この場にお越しいただいた日本の友人の方々に、感謝申し上げます。
素晴らしい、岩国市民の方々にも、お礼申し上げます。
母国を遠く離れて使命を果たしている米国兵士への皆さんからの温かい歓迎は、
わが国にとって、非常に大きな意味を持ちます。皆を代表してお礼を申し上げます。ありがとう。

 なるべく手短に話をしたいと思います。
というのも、できる限り多くの皆さんと握手をしたいからです。
先に注意しておきますが、自撮りはご遠慮ください。
そうすると、一日中ここにいなければならなくなるからです。

 しかし、まずなによりも、米国大統領として、
米軍兵士の皆さんの最高司令官であることは、
この上ない名誉であることを、申し上げたいと思います。

皆さんは米国民を守り、世界中で平和と安全を促進しています。
「戦没者追悼の日」の週末を皆さんと迎える機会をうれしく思います。
なぜなら、この日は、危険と犠牲が皆さんの仕事の一部であることを思い出させ、
自由のために命を捧げた人々を決して忘れず、敬意を払わなければならないことを、
再認識させてくれるからです。

 大統領として私は、米国が再びアジア・太平洋地域で
主導的な役割を果たせるよう、取り組んできました。
なぜなら、この地域は、我々が共有する安全保障と繁栄にとって不可欠だからです。
そのためには、安全保障での協力が必要です。
貿易協定、人々の間で築かれる関係が必要です。
そして、優秀な、日本の自衛隊員と協力して、
米軍兵士が域内で実施する、誇りある奉仕活動が必要となります。

 ご存知のように、今日の午後、私は広島を訪れます。
これは、第二次世界大戦で命を落とした、全ての人々を追悼する機会であり、
核兵器をもはや必要としない世界の平和と安全を求める決意を確認する機会でもあります。
広島訪問は、最も痛ましい亀裂でさえも埋め、
かつて敵同士にあった日米がパートナーとなるだけでなく、最も緊密な友人となり、
最も強固な同盟国となることが可能だということを示す証左となります。

 日米同盟の強さは、ここ岩国で端的に示されています。
岩国基地は、両国の信頼、協力および友好関係を示す好例です。
米国海兵隊は、自衛隊と力を合わせ、平和を守り、域内のパートナーと連携し、
人道支援および災害救援を行っています。
皆さんは、フィリピンとタイを襲った洪水やバングラデシュに
壊滅的な被害をもたらしたサイクロンの対応にあたりました。
2011年の東日本大震災では、救助・救援活動で、極めて重要な役割を果たしました。
日米は共に、域内で、数え切れない数の人命を救ったのです。
このことは、我々の大きな誇りです。

 ここでの皆さんの奉仕は、自由、民主主義、人権、法の支配といった、
今日、日米両国が共有する価値観に根ざしています。
その結果、日米同盟は両国だけの安全保障にとって不可欠となっただけでなく、
域内および世界において、欠くことのできない安定の源であり、
繁栄の土台となっています。皆さんは、我々の生活の質を支える礎なのです。

 最後に、日米同盟の本質を如実に語る、
素晴らしいエピソードをひとつご紹介します。

テッサ・スノー大尉はどこにいますか? この場にいるはずですが、
あっ! いましたね。スノー大尉は、オスプレイのパイロットで、
先月の熊本地震の際、自身の飛行隊を率い、被災者へ人道支援を行い、
物資を届ける任務を遂行しました。

ある日本人一家は自宅の倒壊を恐れ、何日も屋外で過ごすことを余儀なくされました。
皆さんの取り組みにより、その一家をはじめとする多くの被災者が、
食料や水など必要な物資を受け取ることができたのです。
 さて、その一家ですが、6月に女の子が生まれる予定です。
テッサの任務のおかげで助かったことを知り、生まれてくる子どもに、
テッサにちなんだ名前をつけると決めたそうです。
家族は、誠実さ、勇気、責任感、進んで他人を助けようとする気持ち、
といったテッサと同じような素養を備えた大人に育ってほしいと願っているそうです。

 これらは、海兵隊の基本的価値観ではないでしょうか? 
幾世代にもわたって、米軍兵士を特徴づけてきた素養であり、
日米両国が持つ最も優れたものの象徴でもあります。
皆さんの奉仕によって、人間の尊厳と自由に対する日米が共有する決意は、
この地域および全世界で、存続していき、この地域は繁栄していくでしょう。
そして、我々はどこに行っても、希望を広め続けていくでしょう。
私は皆さんを誇りに思います。日本側に感謝いたします。米軍をこの上なく誇りに思います。
 皆さんと皆さんの家族に神のご加護がありますように。
そして米国に神のご加護がありますように。皆さん、ありがとうございました。

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